こんにちは、ヘルメット犬(@helmet_dog)です。
この記事では
- 冷間圧延排水とは
について試験に出題されやすいところを中心にサクッと整理します!
冷間圧延排水とは
冷間圧延排水は冷間圧延工程で発生する排水を指します。鉄鋼の生産プロセス概略図でいうと排水③に該当します。
冷間圧延工程とは熱間圧延された鋼材を所定の厚みに加工するものです。
熱間圧延で大まかな厚みに加工し、冷間圧延で仕上げとして厚みを加工します。
冷間圧延工程には酸洗→冷間圧延→電解清浄→焼きなまし→調質圧延の工程が含まれ、それぞれ異なった水質の排水が排出されます。
- 酸洗
硫酸や塩酸の強酸に漬け込むことで、鋼材表面に付着している酸化被膜や錆などを洗浄・除去する。
→酸洗に用いた廃酸が廃液となる。鉄1%、塩酸2%(硫酸の場合4%)が含まれる。
- 冷間圧延
熱を加えずに圧延し、所定の厚みに加工する。
- 電解清浄
鋼板に電気を通し表面に発生する水素や酸素ガスの泡で表面の油などを除去する。
→排水は油分を70~150mg/L含む。
- 焼きなまし
鋼板を再度加熱し、軟らかく加工しやすくする。
- 調質圧延
形状を矯正し、表面光沢を良くするために行なう軽い圧延。
コメント