マイクロフロック法

汚水処理特論

こんにちは、ヘルメット犬(@helmet_dog)です。

この記事では

  • マイクロフロック法とは

について試験に出題されやすい部分をサクッと整理します!

マイクロフロック法

概要

マイクロフロック法とは

マイクロフロックを含む凝集水を直接ろ過に通して処理する方法

になります。

一般的なろ過プロセスとマイクロフロック法の違い
  • 一般的なろ過プロセス
    凝集装置(急速攪拌+緩速攪拌)で大粒のフロック(懸濁物質の塊)を形成
    →沈殿池で沈殿除去
    ろ過で微量の懸濁物を除去
  • マイクロフロック法
    大粒まで成長していないマイクロフロック(微小のフロック)状態の凝集水をろ過で処理

という違いがあります。
小粒のフロックの状態でろ過することで、ろ材全体を有効に使うことができるわけですね。

マイクロフロック法の利点は

  • 懸濁物濃度が低ければ凝集沈殿池が不要
  • 凝集剤など薬品注入量が少なくて済む

など経済的な点が挙げられます。

構成

マイクロフロック法の装置概略図

急速攪拌槽を出た直後のマイクロフロックを含む水をろ過に通します。
ろ材はアンステラサイトガーネットの3層構造になっており、上から粒径が大きい順番に構成されます。

参考

  1. 新・公害防止の技術と法規 汚水処理特論
  2. JFEエンジニアリング ろ過設備

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